サドル交換の歴史は、その自転車の歴史を物語ります。
やや大げさですが、長年同じ自転車を所有していると安物のサドルにもその時代により新しい設計というのがあるようで、ある時のモデルの用に作られたサドルは年数が経過すればフレームと同じように型番が廃止され新しいモデルが採用されます。
長年おつき合いしてきた、この「なんちゃってロードバイク」に何度目かのサドル交換の時期がやってきました。たぶん、3度目か4度目くらいで所有歴から考えれば少ない回数ですが1台の自転車としては多い方でしょう。
「VELO」というブランドのサドル
私が選ぶサドルも交換の度に質感は上がっていると思いますが、まだ本格趣味の域には達していません。なんせ、上級者のレベルに達するほどに硬く痛みを伴うパーツですからサドルには個人の趣向が現れるといっても過言ではありません。
自転車の達人たちはこの先端が細いモノをチョイスするようです。
こちらが後ろの部分、GELと書いてあるのでゲル入りのサドルのようですがこのコンパクトな形状からは効果を期待してはいけません。
近年のモデルは身体的な負担を軽減するため、このように中央に溝があったり凹んでいたりするものがが多いようです。
サドルの交換作業
これが表面に破れが生じてしまった古いサドルです。2~3年の使用でした。
交換前のサドルがついた状態で下側の金属ロッドの固定位置に印を付けておきます。
取り外した使用済みのサドルと新しいサドルを並べてみると、新しいほうが全体的に細いです。
達人たちには嬉しい仕様ですが、上半身の体重が分散しにくくなるため「なんちゃってサイクリスト」にとっては少々難ありとも言えます。
次にひっくり返して、シートポストに固定する部分につけた目印を新しいサドルの方にもつけました。
左の古い方には錆が出てしまってますね。
作業完了後の写真は、サイクリング先でと考えていましたが、今年に入って初めてのサイクリングだったため思いのほか「尻」に痛みを感じたのと、この日が猛暑日だったこともあって途中で自転車の写真を撮るのをすっかり忘れていました。
お気に入りのサドルを継続したい
当初、サドルの劣化が見受けられたとき現状に不満がなかったことから今までと同じ製品を購入したいと希望していましたが、なんと前回のサドル購入店舗がママチャリ中心に路線変更してしまい。我が「なんちゃってロードバイク」に相応しい庶民派ロード向けパーツの扱いがなくなってしまったのです。
この件は、甚だ安定志向な私にとっては重要な問題の発生です。
今回のサドルはフリマアプリからの購入となったわけですが、今年初のサイクリングで痛みを感じた理由は、このサドルの形状なのか堅さなのか、あるいは長い距離ではないからパッド入りのインナーをはかなかった(レーパンはくほど本気サイクリストではない)ためか原因が分かりません。
サドルは、ハンドルとペダルに同じく自転車に乗っている間は常に身体と接する部分で「なんちゃってロード」と言えど、走行目的なりの拘りは持ちたい部分であります。
このサドルなら苦痛を感じずにある程度の距離を走行できるという言わばお気に入りのサドルを一つ決められれば、次の交換時にもそれを調達して交換すれば良いのですが、いかんせん自転車に関してはビギナー思考から進展することがないため、交換時にはどのブランドのこのグレードのサドル選ぶといった選定条件がなく。毎度シートが破れたら、ロードバイク用の形をした無難なサドルを選ぶようになってしまいます。
これは、所有歴の割にいつまでも本格派サイクリストになれない自分が負わなければならない引き替え条件なのかも知れません。
サドル交換後の痛みの原因は分かりませんが、いずれにしても新しいサドルに慣れるまでは(あるいはずっと)パッド入りのインナーは必須となるようです。